今回はエリアトラウトの巻き合わせについての記事になります。始めた頃から気になっていたんですが、これは本当に正しいのでしょうか?ということで調べた結果を記事にしたいと思います。
巻き合わせとは?
巻き合わせとは竿ではなく、リールを巻いてフッキングを行う事です。主にリールを巻き続ける釣り、主にエリアトラウトのスプーニングで使用されるテクニックです。
巻き合わせをする理由
エリアトラウトの釣り方を説明している本やサイト(このブログもそうですが笑)では「エリアトラウトでは巻き合わせ」と書いてあります。
その説明を読んでいくと、トラウトはバイト後すぐにルアーを離すため、巻き合わせをしたほうがフッキングしやすい・・・等々書いてあります。
この文章の理屈は分かります。
単純に考えても竿を持ち上げる時間よりもリールを巻く時間のほうが短い時間でフッキングに移行できます。
野球のバットを振るという動作に置き換えると、腕全体で振るよりも手首だけで振るほうが始動から終了までの時間は短いはずです。(この例えで伝わるか?笑)
まあ動作が少ないほうが、当然動きのロスが少ないので、竿であわせるよりもリールを巻いてあわせるほうが早いのは分かります。
なので、巻き合わせが推奨されているのでしょう。ですが、この考えは本当に正解なのでしょうか?
巻き合わせ=数釣りのテクニック
タイトルの通りですが、巻き合わせとは30cm以下の魚の数釣りテクニックのひとつだと思ってます。
なぜ数釣りのテクニックなのか?それは下記のような事が影響していると思います。
スプーンの重さ
数釣りを行う場合、スプーンの重さは何gを使いますか?
3g以上を使う人はかなり少ないと思います。
軽いスプーンを使用するという事は、投げる飛距離が短い事につながります。飛距離が短ければ当然ラインが出ている量も短いので巻き合わせで済みます。
魚の大きさ
数釣りをするとなれば、基本的には小型の魚になるはずです。
魚のサイズが小さければ、口も柔らかいのでフッキングパワーは入りません。
つまり、竿を立ててフッキングするほどパワーが必要ないため、巻き合わせになっていると思います。
竿によるフッキングが必要な場合
こちらの動画では22:38くらいからは巻き合わせについても解説されています。
最初にこの映像を見た時はちょっと衝撃的でした笑 こんなに合わせるのか?と笑
私もここまでではありませんが、竿でフッキングする事のほうが多いです。なぜ竿でフッキングするのか?それは次の見出しで書いていきます。
大型の魚を狙うならフッキングを!
近年エリアトラウトでは、40cm程度は当たり前、場所によっては80cmクラスを入れているところもあります(フォレストパークひらかわ等)
個人的には北に行くほどデカい魚を入れているイメージです笑
このクラスの魚になると、近距離戦ではなかなか食ってきません。ある程度の距離のルアーを引いてきて食わせる必要があります。
遠投して、大型の魚を掛けるとなると巻き合わせでは難しいと思います。
フックとフッキングパワーの問題
大型の魚を釣る時は小型の魚を釣る時と同じサイズのフックを使用するでしょうか?
答えはNO!
狙う魚が大型になるにつれて、当然スプーンやフックも大きくなるはずです。
フックが大きくなる=軸が太くなるので、単純に考えてもそれだけでもフックが刺さりにくくなります。(鉛筆の芯が尖っている時と尖ってない時を比較した時にどっちが刺さりやすいかをイメージすると分かりやすいかも?)
刺さりにくくなるので、フッキングパワーが必要になります。
上でリールを回した方がフッキング自体は速いと書きましたが、あくまでこれは軽いスプーンを使って近距離で勝負する場合です。
遠投して釣っている時に巻き合わせをした場合、ラインスラッグを回収する程度で魚の口に掛けるほどのパワーは伝わりません。なので竿でしっかりフッキングを行う必要があります。
魚の口の問題
フックの軸が太くなるのもフッキングパワーが必要になる要因のひとつですが、魚の口自体が硬くなるのもフッキングパワーが必要になるひとつです。
どの魚でもそうだと思いますが、基本的に大きくなるほど口周りが硬くなりフックが刺さりにくくなると思います。
大型の魚を狙うのであれば、しっかり貫通させるためにフッキングを行いましょう!
数釣り→巻き合わせ、大型狙い→竿でフッキング
スプーンで魚を狙う場合は、
数釣り(軽いスプーンを使用する場合)は巻き合わせ、大型狙い(重いスプーンを使用する場合)は竿でフッキングするというのが私なりの結論です。
個人的には2g以上のスプーンを使用することが多いので、竿でフッキングすることが私は多いです。(反射的に動いてしまう部分もありますが笑)
2gを巻き合わせするのか、竿でフッキングするのかはちょっと意見が割れそうですけど笑
他に竿でフッキングするのはプラグを使用している時ですかね?プラグにはリップが付いている事が多いので、その抵抗も含めフッキングパワーが伝わりづらいと考えると竿でフッキングした方がいいと思ってます。(私はプラグの時は竿でフッキングしてます)
だいぶ長くなりましたが、今回は巻き合わせについての自分なりの意見を書いてみました。参考になれば幸いです。
以上、「エリアトラウトの巻き合わせは本当に正しいのか?」でした!