エリアトラウトのフックってどれを選ぶのが正解なのか分からなくなりませんか? 私も始めた頃からずっと迷い続けましたが、やっと整理がついてきたので解説していきたいと思います。結構細かく突っ込んでいっているので暇な時にでも見てみてください笑
フックの重要性
チェック
フックは釣果に直結する
エリアトラウトの解説動画やネット記事等を見ると必ずといっていいほど「針先が甘くなってきたらフックを交換しましょう」と言っているもしくは書いています。
そして基準としては「爪に引っ掛けて滑ったら交換」ともよく言われています。
これは間違っていないと思います。「今まではフッキングしていたのに・・・」と思ってフックを確認すると針先が甘くなっていることが大半であり、フック交換をすると今まで通りフッキングするようになることがほとんどです。
釣果に直結するポイントであり、他の釣りに比べるとエリアトラウトのフックの重要性は非常に高いものだといえると思います。
フックサイズについて
全社共通かは分かりませんが、ロデオクラフト基準でフックサイズのことにも軽く触れておきます。
フックサイズについて
番号が小さくなる程フックのサイズは大きくなる
標準的に使われているのは#6~#8あたり
ロデオクラフトのフックでよく使われるのは#4~#10までだと思います。この中で最も大きいフックは#4で、最も小さなフックは#10になります。
エリアで標準的に使用されるのはなので購入する際は参考にしてみてください。
フックを選ぶ基準:スプーン編
スプーンのフックを選ぶ際のポイントはプラグに比べると少ないと思います。
フックの選定基準
① フッキング率を優先する または キャッチ率を優先する
② 大型の魚をどのぐらい意識するのか
① フッキング率を優先する または キャッチ率を優先する
これはそれぞれの考え方が大きく影響すると思いますが、フック選びの基準として「掛けるまでのフッキング率を優先」するか「掛けてからのキャッチ率を優先」するかのどちらかでフックの形状は変わってきます。
フック選びのチェックポイント
・フッキング率を優先 → 懐が広いフック
・キャッチ率を優先 → 懐が狭いフック
フッキング率を優先するのであれば懐が広いフックを、キャッチ率を優先するのであれば懐が狭いフックを使用した方が望む結果を得られる確率は上がります。
これについてはフックだけの問題ではなく、「硬い竿なのか柔らかい竿なのか」「ラインは伸びるのか伸びないのか」等のタックルバランスを考えた上での選定が重要になります。
ちなみに私個人の考えとしては「硬い竿であればキャッチ率が高いフックを」「ラインが伸びるのであればフッキング率の高いフックを」という考えをしています(別のパターンは全く逆になります)
私としては大物を絶対キャッチしたいと思っているので、基本的にはキャッチ率を優先したフックにすることが多いですね。
② 大型の魚をどのぐらい意識するのか
これに関しては通っている釣り場にもよると思います。
裾野フィッシングパークやベリーパーク王禅寺など60cmクラスが入るような釣り場ではフックサイズを上げた方が伸ばされる心配は少ないです。
ロデオクラフトのノア基準にはなりますが、変更しなければ標準のフックはハニカムフックの#6になります。
ドラグ設定が適切にされていれば伸ばされることは少ないですが、より確実性を上げたい方はひとつ上の#5をおすすめします。
ノアボスを使用することまで考えると#4サイズもありですが、通常ノア(1.5g 1.8g 2.1g)に付けるとちょっと大きく感じますね。
大物狙いのポイント
4lbの強度のラインでドラグ設定を適切に設定した場合、ラインが切れるよりフックが伸びる可能性が高い
掛かった魚がデカいと思った時はドラグを緩めるべき
今までの経験上、4lbのラインを使っていてよっぽどドラグを締めない限りラインブレイクをすることはありませんでした。
バラすときは大体フックが伸ばされています。
これについては何度も釣って感覚で強度を覚えるかドラグチェッカーを使って適切な数値を覚えることをオススメします。
私も感覚を掴むまでは何回もフックを伸ばされています笑
イメージ的には60cm近くになってくると伸ばされる可能性が高くなってくる感じですね。
フックを伸ばしてばらすと悔やみ切れないので、掛かった魚が「大きい」と感じたときは無理やりやり取りせずドラグを緩めてゆっくりやり取りした方がキャッチ率は上がると思います。
最初から大物狙いで行く場合はほぼ伸ばされないオーナーのエリモンを使うのも選択肢のひとつです。
フックを選ぶ基準:プラグ編
プラグについてはスプーンの①、②で書いた事と共通する部分も多数ありますが、大きく違う部分もあります。プラグのフックを選ぶポイントは以下の通りになります。
プラグのフックを選ぶポイント
③ 縦アイと横アイの違いについて
④ フックの数と大きさについて
③ 縦アイと横アイの違いについて
これはプラグのフックを選ぶ際に最も迷うポイントではないでしょうか?
縦アイと横アイの違い
・縦アイ → リング部分が軸に対して平行
・横アイ → リング部分が軸に対して直角
文字で書いても分かりにくいと思うので写真をどうぞ!
スプーンの場合は横アイが標準になっています。
プラグはどうなっているかというと、種類によっては縦アイを使用している場合があります。
例を上げると、ラッキークラフトのクラピーシリーズは縦アイを使用していることが多いです。ロデオクラフトのモカシリーズは横アイですね。
チェックポイント
フックの流通量としては横アイが多い
スプリットリングをダブルにすることほとんどのプラグが横アイに対応可能
フックの流通量としては横アイが圧倒的に多いですね。
スプリットリングをダブルにすることで横アイのフックで対応できるプラグがほとんどになります。
スプリットリングを増やして全て横アイで対応するか、元のプラグの仕様を活かして縦アイにするかは好みですね。
一説によるとスプリットリングをダブルにした方が可動域が広がってバラシは減るようですが(実際最近のプラグはほとんどがダブルリング仕様)
私としてはダブルリング+横アイに全て移行しようとしていますが、面倒くさくて停滞しています笑
④ フックの数と大きさについて
最近のプラグはよほど小さくない限り2フック仕様になっています。
レギュレーションに引っかからない限りは2フック仕様のままで良いと個人的には思っています。
要チェック
純正フック以外のフックに変える場合は注意が必要
純正のフックから同じフックに交換するのであればそこまで気にする必要はありません。
これがスプリットリングを追加したりフックのサイズを上げたりすると2フック仕様の場合、フックどうしが絡んでくる場合があるので注意が必要になります。
スプリットリングを追加する場合
フックサイズを下げた方がトラブルは減る
元々スプリットリングがひとつのモデルに追加する場合はフックサイズをひとつ下げた方が絡むトラブルは少なくなります。
サイズを下げフックの軸が細くなる場合は強度が下がるのでそこは気を付けましょう。何度も書いて申し訳ありませんが、そこについてはドラグを調整すれば伸ばされたり折られたりするリスクは減ります。
フックサイズを上げる場合
フックサイズを上げる場合は多少の絡みは覚悟して使用する
フックサイズを上げる場合は物理的に絡む事は避けにくくなります。
クラピーシリーズなどのボディが大きいプラグはフックどうしが絡む可能性が発生し、ヴァルケインのハイドラムなんかのニョロ系でいくと背中にフックが乗る可能性が出てきます。
実際に大き目のプラグには#4のフックをつけることもありますが、ストレスになる程フック絡みは発生しませんでした。ある程度慣れてくると巻いた感じで絡んでる事も分かるようになります。
大物狙いが多いので私は大き目のフックを乗せることが多いですが、ここは好みになるかもしれません。
トラブルを防止したい場合はフックを小さめにした方が効果的になります。これもまたキャッチ率とフッキング率の話になってくるので、自分のスタイルに合わせて決めましょう。
フックの差が釣果の差!
書き始めたらこんな長くなるとは思っていませんでしたが、フックだけでもこれだけ考えることはあります。
よく釣る人ほどフックを気にしている、トーナメントに出る方などはより気を使っているのではないでしょうか?
魚と直接触れ合う部分でもあるので、フックについては妥協せずこだわりを持ってセッティングするのが釣果が増える近道なのかもしれません。