中々在庫が無いプレッソLTD AGS。在庫があったとしても購入する前に「どんな使用感なのか?」「前モデルとの違いはあるのか?」など気になる方も多いと思います。私もなんとか入手し、しばらく使用してみたのでインプレ記事を書いていきます。まあ、実際に使ってみると「もうこのロッドしか使いたくない!」っていう感覚に陥るんですが・・・笑
プレッソLTD AGSとは?
プレッソLTD AGSはダイワのエリアトラウト用ロッドの最高峰になります。
プレッソ→ダイワのエリアトラウトブランド LTD→lmited AGS→エアガイドシステム
そもそもプレッソはダイワのエリアトラウトブランドになります。ダイワのエリアトラウト関連の商品には大抵この名前が頭に付きます。
LTDは英語のリミテッドの略でこのように表記されています。
AGSは今では当たり前のように色々なロッドで表記されていますが、エアガイドシステムの略になります。
エアガイドシステムはカーボンをガイドに使用したものです。金属ガイドとは違い、軽量化され感度が上昇しています。
トーナメント向きのロッドということもありどのモデルも性能が非常に高いです。かといって大物に対応できないかと言われれば全くそんなことはなく余裕で対応可能です。
間違いなく現行のエリアトラウトロッドの中ではトップクラスのロッドになります!
モデルの種類
少し長くなるのと引用がメインになるので気になるモデル以外は読み飛ばしてください笑
55M-SMT:異次元のボトム感度
超ショートSMTを搭載した、仕掛けて獲る攻撃的ロッド。PEラインと最高の相性を持つ。ラインテンションを操る、メリハリの効かせたメソッドに特に最適で、デジ巻きやリフト&フォールの釣りで、短い距離でどれだけルアーがアクションしたか、ボトムに着底したかがまるで見ているかのように鮮明に感じ取れる。トップウォーターの釣りにおいても抜群の使いやすさを誇る。
ダイワHPより引用
SMTについてはこちら!
超弾性チタン合金を採用し、カーボン素材では不可能な驚くべき感度を実現する「SMT(スーパーメタルトップ)」。振動を長く伝える超弾性チタン合金をそれぞれの竿種に合わせてチューブラー(中空)やソリッド(ムク)構造にし、カーボンやグラス素材をハイブリッドして理想的な調子を追求している。
ダイワHPより引用
58L:ボトム攻略スペシャリティー
ステップダートやディーザといったボトムバイブ、鉄板バイブなどのルアーを意のままに操作し、あらゆるバイトを捉え、ランディングに持ちこむボトム攻略ロッド。5ft8inchのレングスは、繊細なアクションを可能とし、スローテーパーを採用したアクションは、皮一枚のファイトにおいても魚の動きにロッドが追従し、確実なランディングを約束。エステルやPEラインといった低伸度ラインとの組み合わせで最高のパフォーマンスを発揮する。
ダイワHPより引用
58ML-S:二段テーパーソリッドティップモデル
二段テーパーメガトップ採用の高感度ソリッドティップモデル。ソフトなソリッドティップは手感度が鈍りがちだが、二段テーパーによって今までに無い手感度をもたらした。食い渋り時でも口にフックを残しフッキングに持ち込めるソリッドの基本性能はもちろん健在。ノー感じになりがちなマイクロスプーンのアクションも手に感じながらリトリーブが可能。
ダイワHPより引用
メガトップについてはこちら!
メガトップは、繊維と樹脂が均一に分散するカーボンソリッドであり、どの方向にも同様の曲がりを見せる。更に通常のカーボンソリッドに比べて強度が飛躍的に向上。これにより細径で柔軟、ハイテーパーな穂先を作ることが可能。カーボン素材特有の手に響く感度はもとより、穂先に表れる視覚的感度も大幅に向上。
ダイワHPより引用
510UL:オールラウンドスペシャリティー
ルアーのアクション、生命感を今までにない鮮明さで感じることが出来る高感度モデル。素直なテーパーはスプーンはもちろん、クランクの巻きでも非常に使い勝手が良い仕上がり。
ダイワHPより引用
61L:高感度クランキングロッド
リトリーブ中はソフトなティップ部がアクションを最大に引き出し、張りを持たせたベリー部はリトリーブ感度、バイトの感度、そしてアタリを確実に捉え掛けることが可能。そして、ファイト中はバット部が曲がりこみ魚をいなす。低温期の低活性な魚の微細なアタリも逃さず、ネットインまで持ち込めるクランキングロッド。
ダイワHPより引用
61ML:巻きの釣りからプラグまで対応する中量級バーサタイル
アンダー1gのスプーンから、クランク、ミノー、ボトムバイブまで、幅広いルアーに対応。マルチテーパーを採用したブランクは、スプーンのリトリーブ中はソフトなティップ部がアクションを伝達させ、ミノーやボトムルアーを操る際は、適度に張りのあるベリー部でルアーを意のままに操ることが可能。更に放流直後の強いアタリも確実に掛けることが可能。かけた後は、魚の動きにロッドが追従し、容易にランディングに持ち込むことが出来るロッドに仕上がっている。
ダイワHPより引用
510UL-S:シビアな状況を打破するメガトップ搭載モデル
エリアトラウトのレジェンド、高田達也テスター監修のシビアな状況を、スプーニングで打破する繊細なティップを持つモデル。 放流から時間が経ち追いが悪くなった状況、気温の大きな変化で活性が下がった状況など、厳しい状況下でのバイトを確実に捉え、ランディングに持ち込む。 繊細さを持つメガトップはルアーに起こる変化を視覚でも伝えると共に、トラウトに違和感なくルアーを喰わせる。 マイクロスプーンや軽量スプーンとの相性は抜群で、マイクロクランクのデッドスローリトリーブにも対応。
ダイワHPより引用
61L-S:センシティブバーサタイルモデル
PRESSOプロスタッフ待望モデル。 低伸度ラインを合わせることで、真の性能を発揮。繊細なティップに強めなベリーをセッティングすることで、トラウトに違和感なくルアーを喰わせると共に、バイトを瞬時に捉え掛けることが可能に。 操作性の良いテーパーセッティングは、攻めの巻きの釣りから、ボトムルアーやトップなどのルアーをアクションさせる釣りに対応。 小型のミノープラグにもオススメ。
ダイワHPより引用
旧プレッソLTD AGS との比較
外観の変化
前モデルはオレンジを基調としたデザインだったのに対して、今回は黒を基調としたデザインとなっています。
シンプルなデザインとなっており誰でも使用しやすくなっていると思います。
グリップ部分の変化
前モデルは軽さを追求した結果、かなりコンパクトな形になっています。
対して今モデルは中空グリップになったことにより、一般的なエリアトラウトロッドに近い形となっています。ここは好みが分かれるところですが、感度という面で今モデルが圧倒的なアドバンテージを得ているのでよほど気に入らない限りは割り切って使った方が良いです。
ちなみに他のメーカーのグリップと比べるとかなり細く作られています(ロデオクラフトやヴァルケインのものよりも細い)
EVA素材部分も無くなっているので手入れも簡単になりました。
実際に使用してみて
感度が圧倒的
私は最近ナイロンラインをメインに釣りをすることが多くなっています。
ナイロンラインといえば感度があまり良くない・・・という印象を持たれがちですね(ラインが細い割が強度が高い、バラしにくいというメリットはありますが)
このロッドでもナイロンラインを使用することが多いのですが、前モデルと比べても明らかに感度は上がっていると感じます。
穂先に出ないバイトを拾える
感度の差を感じるのは穂先に出ないバイトになります。
前モデルでは「触ったかな?」ぐらいの感覚だったのが、今モデルでは「触った!」とはっきり分かるぐらいの差はありますね。
やはりグリップ部分の差がかなり大きいと思います。
掛けられるかどうかは腕次第の部分はありますが、反応があったというデータの蓄積は出来るので1日通してのルアーローテーションにかなり影響してきます。
「反応があったのにわからない」と「反応したとはっきり分かる」のは雲泥の差ですね。
ちなみにナイロンでこれなのでエステルやPEにするとめちゃくちゃはっきりバイトが分かります笑
大物にも対応
非常に軽く、トーナメントを想定したロッドですが大物にも対応可能です。
最近だとユーランド清水川でキャッチした70cmオーバーもこのロッドでした。
釣った魚の重さを量ると約4.4kgと中々のサイズでしたが、パワー負けしている感じはありませんでした(使用したのは61L)
前モデルもこのパワーとナイロンラインで似たようなサイズをキャッチしていたのでそこまで心配はしていませんでしたが、前モデルよりもやり取り自体は楽に感じたのでパワーも上がっていると思います。
使用したモデル
私は2本のロッドを状況によって使い分けていることが多いです。
61ML
何でもOKな汎用性が高いロッド
説明通りかなりオールラウンダーなロッドです。
プラグ、スプーンのどちらを使っても違和感がなく、高次元で対応してくれます。
個人的には放流狩りなどの速い展開で掛けてから速攻で取り込んでいきたい時によく使用しています。
パワーもかなりあるので、レギュラーサイズであればすぐにファイトが終わります笑
そういった意味ではやはりトーナメント向きのロッドといえるでしょう。
私は50cmぐらいまでのサイズしか入っていない釣り場であればこちらを使用することが多いですね。
低伸度系ラインを使用すると活性が良い時はバンバン掛かるので使っていて楽しいロッドになります。
61L
粘り強くバラしにくいロッド
私はクランクをメインに釣ることが多いのでこのロッドが一番使用頻度が高いです。
61MLが高活性が得意なのであれば、61Lは低活性時のスローな展開が得意なロッドです。
表現があっているか分かりませんが、「ヌルッ」と掛かるロッドです笑
おそらくかなり違和感なく食わせられるロッドなのでこんな感覚になるのだと思います。
そしてパワー感が絶妙で非常にバラしにくいですね。
61MLよりもパワーは控えめだとは思いますが、大物を掛けた後のバラしにくさはこちらが上です。
60cmオーバー以上を狙うのであれば私はこちらを使用しています。
前モデルからかなり信頼できるロッドであり、私の中では外せないロッドとなっています。
各釣り方に対応したハイレベルなロッド
紹介したモデル以外にもまだまだ種類はあり、各々特徴があるロッドになります。
私はそこまでロッドの本数を持ち込むタイプではないので基本的にはこの2本ブラス他1本ぐらいでいつも釣りをしてますがそれでも十分満足しています。
特定釣り方に特化しているモデルもありますが、それ以外の釣り方でも高次元で対応してくれるのがプレッソLTDAGSです。
一度使ったら戻れなくなるぐらいの魔力はあるので是非一度使ってみてはいかがでしょうか?