ルビアスエアリティがかなり短い年数でカタログ落ちしてしまいました。そしてその後に出てきたのがこの「エアリティ」 見た目はルビアスエアリティとそっくりですが実際に使用した際はどのくらい違うのか?今回はその検証記事になります。
23エアリティのスペック
インプレにいく前に23エアリティのスペックを確認しておきます。今回購入したのは「LT-2000S-H」なのでそれを記載しています。
品名 | 巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (g) |
LT-2000S-H | 76 | 5.8 | 145 | 5.0 |
特筆すべきは145gという軽さ
23エアリティの注目すべき点は145gという圧倒的な軽さです。エリアトラウトやライトソルトをする場合にはリールの軽さは圧倒的なアドバンテージになります。
21ルビアスエアリティとの違い
スペックの違い
機種名 | 品名 | 巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (g) |
21ルビアスエアリティ | FCLT-2000S-H | 76 | 5.8 | 150 | 5.0 |
23エアリティ | LT-2000S-H | 76 | 5.8 | 145 | 5.0 |
カタログ的には重量が5g軽くなっただけ(それでも十分凄い)ですが、機能的にはかなり進化しています。
機能の進化については次の段落へどうぞ!
FC(フィネスカスタム)モデルの廃止
23エアリティからはFC(フィネスカスタム)モデルが廃止されています。イグジストから似たようなモデルが出るみたいですが・・・。
2500番台はフィネスカスタムと通常モデルがあってややこしかったのでこれで良かったのかもしれません。
エアドライブデザインの採用
ルビアスエアリティとの大きな違いはこのエアドライブデザインの採用でしょう。
ローター・ベール・スプール・シャフトが一新
23エアリティは従来のリールから形状・デザインが変更されています。
エアドライブローター
スッと巻けて、ピタッと止められる。
ダイワHPより引用
自らの思い描くタイミングでリールのハンドルを巻く、止める。
ローターの低慣性化によるかつてない軽い巻き心地。
エアドライブローターは、ルアーフィッシングシーンを一変させる。
軽くて低慣性
エアドライブローターはとにかく軽く低慣性化を目指したローターです。ダイワのリールは基本的にこの考えが採用されている事が使っていても分かります。
ルビアスエアリティと比べても明らかに巻き初めが軽く、止めるのもやりやすくなっているのでローターの恩恵はかなり大きいと思います。
エアドライブスプール
綿密な強度設計に基づき、徹底的に薄肉化することで、強度を維持したまま、軽量化を実現。さらに、従来のスプールでは一体形成だったドラグ発音機構を、エアドライブスプールでは独自素材を用いた別体構造にすることで、さらに軽量化を突き詰めた。
ダイワHPより引用
軽量化されデザインが変化
今までのスプールは真っ直ぐな形状でしたが、今回のスプールはローター側に向かうにつれて少し絞りこまれた形状になっています。
これにより一目で23エアリティであるということが分かるようになっています。
前機種より5g軽量化するためにダイワがどれだけ努力して苦労したかが分かる違いでもありますね笑
エアドライブベール
数十年以上も前に生まれた技術が脈々と受け継がれ、今なお最先端であり続ける。
ダイワHPより引用
ダイワにはそんなテクノロジーがいくつかある。
送り出す釣り具は革新と継承の、積み重なる歴史の結晶だ。
エアドライブベールも、そのひとつである。
従来ベールよりも細く軽量化
ダイワといえばシマノと比べると少し太めのベールを採用していました。それが今回の新デザインで少し細くなりました。
私はダイワを選んだ理由のひとつに「ベールが太くて壊れにくそうだから」というのがあったので少々戸惑いましたが、使ってみるとそこまで弱い感じはしませんでした。
スピニングリールもどんどん軽量化しており少しでも軽くしようとした結果、必要な進化だったのかなと思ってます。
ATD TYPE-L の採用
魚の引きに合わせて、滑らかに効き続けるATDの特性はそのままに、スピニングリールにおけるドラグの初動レスポンスをさらに向上させたのがATD TYPE-L。とりわけライトライン使用時に求められる、よりスムーズな使用感にこだわったチューニングを施し、ラインへの負荷をさらに低減するとともに、魚に過度なストレスを与えず、短時間でのランディングを可能とした。
ダイワHPより引用
よりライトラインに対応したドラグに
ドラグはATD TYPE-Lに変更されており、よりライトラインに対応したドラグになっています。
実際に使用した感想は後述していますが、細いラインでやり取りしたい方にはかなり良い変更でしょう。
実際に使用してみて
軽い
新しいリールが出るたびにこの感想を書いている気がしますが、実際に軽いんだから仕方ないですよね笑
21ルビアスエアリティもかなり軽いリールでしたが、比較してもかなり軽く感じます。
単純な重さだけではなく、リール自体の重量バランスがかなり良くなっているのがその要因だと思います。
巻き感の向上
巻きも21ルビアスエアリティから比べるとかなり進化しています。
前機種でも正直かなり良かったと思っていましたが、23エアリティを触った後だと「こんなに違うの?笑」となります。
前機種はかなりメインで使っていたリールであり、そこまで変わらないだろうと思って最初に23エアリティを触った時は衝撃的でした。
巻き感の大幅向上
もはや別のリールといっていいほど巻き感は変わっているので購入する際はチェックポイントになります。
個人差はあるとは思いますが、多くの人が23エアリティの方が良いと思える仕上がりにはなっています!
スプール形状変更による飛距離の上昇
このブログを見ていただいてる方は分かるかと思いますが、私の釣りはエリアトラウトがメインになります。
どんなに重くても5gまでしか使わないエリアトラウトで飛距離を稼ぐにはラインの種類の他にロッドやリールのキャスト性能が重要になってきます。
飛距離の向上
使用して感じたのはルアーをキャストした時の飛距離が軒並み伸びているということ。
ロッドとラインの太さ、種類は変えていないので、飛距離が伸びた要因はリールになります。
「気のせいじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、エリアトラウトは同じルアーを何度もキャストする釣りなので飛距離の変化にはかなり気付きやすいです。
計測した訳ではないので実際どのぐらい飛距離が伸びているかは分かりませんが、どのルアーも今まで使っていたリールで投げていた着地点予想よりも少し先に落ちます。
この少しの差が釣果には影響してくるので、これはかなり嬉しい進化でした!
ドラグについては慣れが必要
ドラグについては今回からTYPE-Lが採用されています。
21ルビアスエアリティの時と同じぐらいの感覚で設定しましたが、思ったよりも滑らかに出る印象です。
手で引っ張った時はそこまで差は感じませんでしたが、魚を掛けた時は最初のダッシュで「結構出されるな・・・」という印象でした。
少し出されると前のドラグと同じような感じになるのですが・・・。
エステルラインや2lb以下のフロロを使う場合はこちらの方が良さそうですね。
今回はナイロンの4lbだったので前のドラグよりも少しきつめに設定することで対応しました。
ドラグの設定についてはまだまだ研究の余地はありそうです。
巻き取りパワーは?
軽くはなりましたが、パワーが下がった感じは全くしませんでした。
エリアトラウトであれば21ルビアスエアリティと同様に2000番クラスでも60cm以上を相手にしても問題ないでしょう。
23エアリティは別物
見た目は似ていますが、実際使用してみると別のリールといっても差し支えないと思います。
基本的な性能はかなり上がっており、気になるのはドラグ設定ぐらいだと思います。
ドラグについても慣れれば問題ないでしょう。
カタログ落ちして安くなっているルビアスエアリティと迷っているのであれば、私個人としては間違いなく23エアリティをオススメします!!
一度触るのが一番分かりやすいのですが、明らかに進化した別のリールです。
エリアトラウトやライトソルトなど軽いルアーを扱う釣りではかなり恩恵を受けやすいと思います。もしルビアスエアリティと迷っているのであれば23エアリティにしましょう!後悔はしないはずです!!笑