日本各地で釣れるハゼですが、本格的に狙うとなるとどんな仕掛けがよいのでしょうか?今回はタイトルにもありますが、ハゼ釣りによく使われる仕掛けの紹介とその中でも最も効率よく釣れると思われるちょい投げ釣りについての紹介になります!
ハゼとは?
釣りで狙うのは「マハゼ」という種類
ハゼ自体の種類は2000種以上おり非常に種類が多い魚ですが、日本の河川や海で釣れるものについては「マハゼ」がほとんどでしょう。
汽水域~海になると「アナハゼ」「イトヒキハゼ」なども混じりますが、マハゼと比較すると数は少ないです。
マハゼとは見た目も違うので初めての方でも違う魚だと見分けることは可能です。
ハゼの生態
汽水域~海の浅瀬に生息
ハゼは汽水域(川と海が混ざる場所)から海の浅瀬に生息しています。この特徴から生息している範囲が広く、様々な所で釣ることが出来る手軽なターゲットとなっています。
漁港の浅瀬などで肉眼で確認できる位置にいることも多いですね。
水底にいることが多い
ハゼは基本的には水底にいる魚です。エサも底生生物(水底にいる生き物)を捕食するのでほとんど水底から離れません。
これはハゼを釣る上で押さえておくべき習性になります。
雑食性である
ハゼは雑食性なので食べられるものであれば何でも食べます。とはいってもやはりメインはゴカイやイソメなどになります。小さいサイズの時はカニやエビの幼生なども食べており、大きくなると小魚まで食べるようになります。
ハゼは全長に対して口が大きいので口に入れば何でも食べてしまうのかもしれませんね笑
釣れる時期
食べられるサイズを狙うのであれば8月~10月
ハゼは美味しい魚でもあるので、釣って食べたい方は8月から10月前半までがオススメです!この頃になるとハゼのサイズもそこそこになるので釣って楽しく、食べて美味しいサイズになります笑
シーズン後半になる程サイズは大きくなりますが釣れる数は減っていきます(水温が下がるとハゼが深場に移動するため)
私の地元(秋田)でも12月頃まではなんとか釣れるイメージです(ただし水深が深いのが条件) この場合はホッケやカレイも同時に狙うのでおまけで釣れている感じですが笑
よほど良い条件の釣り場でなければやはり上記の時期が一番オススメです。
ハゼ釣りの仕掛け
ここではハゼ釣りの代表的の仕掛けを紹介していきます。
ウキ釣り
釣具屋でよく売っている仕掛けのひとつで、ハゼ釣りにも用いられます。
視覚による当たりの確認
ウキ釣りといえばやはり視覚による当たりの確認が面白さだと思います。ただ、ハゼ釣りではウキ下の長さを確実に底に付くように調整しなければいけないので普段ウキ釣りをしない人には少し難易度が高いかもしれません。
ハゼの当たりは大きく分かりやすいので、ウキ釣りを楽しむことが目的でなければ他の釣り方の方が良いと思います。
ミャク釣り
ウキを外したのがミャク釣り
ミャク釣りは軽い錘を使った仕掛けになります。基本的な形はウキ釣りと同じで、ウキが無い物がミャク釣りです。
ウキが無いため底をトレースしやすく、ハゼ釣りにはかなり向いている釣り方です。ハゼ釣りの場合はそこまで繊細さを求めないのでガン玉などの錘ではなく、ナス型錘や中通し錘でも十分に釣ることが出来ます。
ハゼが近くにいることが分かっている場合に向いている釣り方です。
予算も安く済むのでとりあえずやってみたい方にはおすすめの仕掛けになります!
ちょい投げ
おそらくもっとも釣果が得やすいのが「ちょい投げ」になると思います。
ミャク釣りよりも広範囲をサーチ
のべ竿でやるミャク釣りに対してリール竿でやるのがちょい投げなのでより広範囲を狙うことが可能です。
加えて錘も多少重いものを使用するので底を取るのが容易になります。
基本的にはリールの付けれる竿であれば何でも良く、バスロッドでもトラウトロッドでも初心者用セットのコンパクトロッドでも全く問題ありません。
番外編:ハゼクラ
ルアーで釣るのがハゼクラ
最近出てきたのがルアーでハゼを釣る「ハゼクラ」です。
小魚や甲殻類をイミテーションさせて食わせる方法と威嚇させて食わせる方法の2通りがあります。
ルアーはエリアトラウトの物をフックだけ変えて使うか専用ルアーになります。
まだまだ開拓されていないジャンルの釣り方なので今後また記事にします!
ハゼ釣りのエサ
最も手軽で確実なのは青イソメ
ハゼはゴカイや小型の甲殻類や魚をエサとする雑食性です。特に難しいことも考える必要もなく、釣具屋で売っている青イソメが最も手軽で簡単に釣れるエサになります。
もし淡水域で釣るのであればミミズも候補になります。釣り具屋でも売っていますが、取ればタダなので少しでもコストを抑えたい方は取りましょう!笑
オキアミでも釣れる
虫エサがダメな方はオキアミ等のエサでも釣れるのでそちらを使いましょう。サイズが大きすぎると食わない印象があるので市販品であればMサイズ以下がオススメになります。
ハゼの釣り方(ちょい投げ)
待つ または 探す
ハゼの釣り方は「仕掛けを投げて放置」か「仕掛けを動かして探す」の二択です。
放置してても近づいてきて勝手に釣れますが、より効率よく釣るのであれば仕掛けを動かして探す必要があります。
底から離れないように錘を引きずる→5秒停止
最も重要なのは「錘が底から離れないこと」「速く動かさない事」です。錘が底から離れると当たりが減り、速く動かし過ぎても当たりが減ります。
その後停止している間に当たりが多く発生します。ハゼの当たりは大きくはっきりしているので非常に分かりやすいです。
そしてその後ほとんど抵抗しないので、回収してみると釣れていることが多々あります笑
よっぽどエサを針より出していなければ最初の当たりで掛かっていることが多いので、当たったら積極的に回収していきましょう!
途中でバレることはかなり少ない魚だと思います。
食べて美味しい魚!
ハゼは釣って楽しいというよりは食べて美味しい魚という側面が強いと思います。
あまり市場に出回らない魚なので、食べたいのであれば釣るしかありません。幸い釣るのが難しい魚ではないので、時期さえ間違えなければ誰でも釣ることが可能です。
これからシーズンに入っていくので興味を持った方は狙ってみてはいかがでしょうか?