キス釣りといえば遠投・・・そんなイメージを持っている方も多いと思います。「遠くに投げれば釣れるのか?」と聞かれるとそんなことは無く、ハイシーズンであれば以外なほど近くで釣れることもあります。
ただ、やはり釣り場のメインはサーフ(砂浜)であることが多く遠投できた方が有利になるというのは間違いありません。
そこで「遠投するにはどうしたらよいのか?」という事を考えた時に一番手軽な方法がPEラインを使うということだと思います。今回はキス釣りでPEラインを使うメリットについて記事にしました!
キス釣りでPEラインを使用するメリット
キス釣りでPEラインを使用するメリットは以下の通りとなります。
PEラインを使用するメリット
・他のラインに比べて飛距離の向上
・感度の向上
飛距離の向上
PEラインを使用して得られる一番のメリットは間違いなく飛距離の向上になります!
何故飛距離が伸びるのか?それはPEラインの強度と空気抵抗が大きく関係しています。
ポリエチレン繊維の編み糸であるPEラインは強度が高く、同じ号数でもナイロンやフロロカーボンより高い強力を示します。
デュエルHPより引用
一般的には、「強力 = 号数 × 4」 のナイロンに比べ、PEラインは 「強力=号数×10」 程度あるとされています。
釣り糸を販売しているデュエルさんのホームページでもうたっていますが、ナイロンに比べて同じ号数でも2.5倍の強度があるとされています(各メーカー・製造方法で若干強度差はある)
同じ号数で強度が大きいということはナイロン・フロロに比べて糸を細くすることが可能です!
糸が細くなる→空気抵抗が少なくなる→飛距離が伸びるということに繋がっていきます!
「糸が細くなってもそんなに変わらないんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、これに関しては間違いなく飛距離は伸びます。
ルアーフィッシングでPEラインの号数を1.5号から1号に変えただけでも距離の変化が分かるので元々太いナイロンから変更した場合の変化はかなり大きいものとなります。
感度の向上
PEラインは伸度が低くほとんど伸びないラインです。
そのためアタリは手元に明確にでます。
「キスのアタリって分かりやすいから感度は気にならないんじゃないの?」
確かにキスのアタリに関してはそこまで差がないと思います。差が出てくるのはキス以外の魚が触った時になります。
PEラインはラインが張られた状態であれば間違いなく一番感度が良く状況が明確に伝わります。これは引き釣りをするキス釣りにはかなり相性の良い特性ですね。
PEラインであれば餌取が触った時などの違和感も感じ取りやすくなります。餌が無い状態で引いてきていた・・・なんて事態が少なくなるので結果的に釣れる数は増えるでしょう。
また海底の変化も感じ取りやすくなるのでポイントを見つけたり根がかりを回避するのにも非常に役に立ちます!
PEを使用するデメリット
正直な事を書くとキス釣りに関してはPEを使用することについてのデメリットは無いと思います。
それよりも得られるメリットの方が圧倒的に大きいです!
キス釣りで必要なのは飛距離
キス釣りで重要になってくるのは飛距離です。これは餌の種類と同じぐらい優先度が高い条件です。
特にサーフ(砂浜)から狙う場合は飛距離がに釣果に直結してきます!
夏場はキスが接岸してきますが、足元のすぐそばまで寄ってくる訳ではありません。やはりある程度距離があり、水深のある場所にいます。
いくらキスが釣れる場所で釣っていても、飛距離が足りずにポイントまで届いていなければ意味がありません。
では投げる距離を伸ばすにはどうすれば良いのか?
糸の種類を変更するのが最も簡単な飛距離の伸ばし方
飛距離を伸ばす方法として最も効果があるのは糸を細くする事です。
「飛距離を出す上で一番重要なのは何か?」
答えは空気抵抗を少なくすること
最も空気抵抗を受けるのは糸です。飛距離が出るほど糸にかかる空気抵抗は大きくなります。
「空気抵抗が大きい=飛距離が出ない」ということなので、その逆をすれば飛距離が出るようになります。
冒頭でも書きましたが、答えとしては糸を細くすることです。
糸を細くすると切れるのでは?と思う方もいると思いますが、それをカバーするのがPEラインになります。
PEラインについて
PEラインのPEはポリエチレンを示します。
PEラインの最大の特徴は「強度が高い」ということです。
ナイロンラインと比較すると2倍以上の強度があります。強度があるということは糸を細くできるということです。
勘の良い方であればもう気づいているかもしれませんが、同じ強度であればPEラインはナイロンラインよりかなり細いラインを使用できます。
「糸が細い」
つまり空気抵抗が少なくなり、キャストした時の飛距離が伸びます。
また、PEラインは他のラインに比べてほとんど伸びません。
そのため錘が着低したのが非常に分かりやすいです。キス釣りでは底を取るのが重要なのでここでもPEラインは優位に働きます。
伸びないため当たりも明確に出るようになるので、キス釣りをする際はメリットしかないラインです!
必要な号数(太さ)は?
オススメのPEラインの太さは1号になります。
もちろん細くするほど飛びますが、最初は1号ぐらいの太さが扱いやすいと思います。
慣れてきたら0.8号、0.6号と落としていくのもありですが、錘とのバランスを考えないといくら強くても切れてしまうので注意です。
ラインが0.6号の場合、錘は10号程度(37.5g前後)が限界だと思います(自身の経験から)
ラインが1号の場合でも、無理して錘の20号を担ぐ必要はなく12号まであれば十分釣れるはずです。
ラインの太さが1号であれば他の釣りにも応用できるので、迷ったら1号がオススメです!
PEラインのリーダーは必要無し!結び方だけ注意!
なぜリーダーが必要なのか?
基本的にリーダーをつける理由は2つです。
キャスト時のショック吸収
根ずれや歯による切断防止
PEラインはほぼ伸びません。そのため、キャストした時の衝撃がほぼ100パーセント結束部分にかかります。
結束部分の強度をキャスト時の衝撃が上回るとラインが切れてしまいます。
それを防ぐためにある程度伸びるフロロやナイロンのリーダーを入れて衝撃を吸収しています。これがリーダーを付ける一つ目の理由です。
二つ目は魚種や釣り場の状況によっては切れる・切られる可能性があるためリーダーをつけています。
この二つは兼用している場合もありますが、キス釣りの場合はほぼ一つ目しか当てはまりません。
そして、逆をいえば結束強度よりもキャストの衝撃が小さければキス釣りではリーダーは必要ありません。
キス釣りではリーダーは無くても良い
PEラインといえばリーダーが必要・・・と思われがちですが、キス釣りにいたっては必要ありません。
歯が鋭い魚を相手にするわけでもなく、岩礁地帯や根が激しい場所で釣りをするわけでもないので気にしなくても良いです。
ただし錘の重さは適切な重量を選ぶ必要あり
上でも少し書きましたが錘の重量はフルスイングしても無理のない重量にするか、もしくは軽く投げるなど対応が必要です。
私もキス釣りをする時はスナップにPEを直結してそこに天秤を付けています笑
結び方はダブルクリンチノットで問題ありませんが、すっぽ抜け防止のために巻き付け回数を多めにする事をオススメします。
ダブルクリンチノットは下のリンクを参照
https://www.seaguar.ne.jp/knot/parts/parts_5.html
PEを直結する場合他のラインと比べて締めこんだ後に緩みやすいので注意が必要です。心配な方はその後にコブ結びでもいいのでとにかく緩まないように対策してください笑
そして締めこむ時は水に濡らしてゆっくりと締めこんでください。
PEは熱が入ると途端に弱くなります。締めた時の摩擦熱で弱くなる可能性があるのでそこも注意が非常です。
PEを直結した場合は「切れる」よりも「緩んでほどける」ことが多いのでその対策は十分に行いましょう!
オススメのPEライン
PEラインもかなりの種類があり、どれを買えば良いか迷うと思います。
私が使っているものから一般的なものまでいくつか紹介していきます。
ラピノヴァX/ラパラ
現在の私のメインラインです!Amazonだったりナチュラムだったりで結構値引きされて売られていることも多いです笑
特にトラブルもなく、個人的にはクセの無いラインだと思っているのでこれからもしばらく替える予定はありません笑
放浪カモメ
これがブランド名なのか不明ですがオススメラインです。
とにかくコスパが良いのが初心者にはありがたいです!私も最初はこれを使っていました。
安いから切れやすいということも無いので安心して使えるラインになります。
ピットブル/シマノ
有名ブランドのものであればシマノのピットブルがおすすめです!
手にしやすい値段でもちろん品質も良いです。シマノのリールを使用している方で迷っている方はこちらが良いと思います。
PEデュラセンサー/ダイワ
もう一つの有名釣り具メーカーといえばダイワ。
ダイワも安くて品質の良いPEラインを出しています。ダイワ派の方にはこちらのラインがおすすめです!
飛距離アップで釣果アップ!
キス釣りでもどんな釣りでも基本的には共通ですが、広い範囲を攻められたほうが間違いなく釣れます(※コマセを使う釣りを除く)
実績があるポイントで釣れない理由は飛距離かもしれません。
飛距離を伸ばして悪いことはないので、キス釣りの釣果が伸び悩んでいる方は一度PEラインを使ってみてはいかがでしょうか?