ダイワから24セルテートが発売され、ダイワとシマノの両者から高剛性・高耐久のリールが出揃いました。いつも新作のリールが出ると話題になるのが「どちらを買うべきか?」という問題。今回はタイプが似ているステラとセルテートに絞って比較していきたいと思います(本当はツインパワーと比較したかったのですがC2000のハイギアが無かった)
22ステラについて
ステラは言わずとしれたシマノフラグシップリールですね。
22ステラからは「インフィニティループ」を採用し密巻きが実装されたことにより大きな話題となりました。
それでもステラはステラということで今まで通り耐久性や剛性にこだわったリールとなっています。コアソリッドシリーズのリールではありますが初動のレスポンスはかなり良くなり操作性も向上している印象を受けました。
24セルテートについて
セルテートはダイワの剛性にこだわったリールになります。フラグシップ機ではありませんが、フラグシップ機に次ぐ位置付けの機種ですね。
セルテートといえばパワーファイト!!ということで今作も魚を掛けた時の剛性という点ではトップクラスのリールです。
24セルテートからは「エアドライブデザイン」が採用され、前作の19セルテートよりも低慣性化されよりレスポンスが良くなりました。
また、イグジストやルビアスに採用されていたFC(フィネスカスタム)モデルが新たに登場し2000番と2500番のバリエーションが追加されています。
それぞれの比較
今回はエリアトラウトで使用する場合を考え2000番で比較したいと思います。
スペックについて
機種名 | 22ステラ C2000S | 24セルテート FC LT2000S-P | 22ステラ C2000SHG | 24セルテート FC LT2000S-H |
ギア比 | 5.1 | 4.9 | 6 | 5.8 |
最大ドラグ力(Kg) | 3 | 5 | 3 | 5 |
自重(g) | 170 | 170 | 170 | 170 |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | 69 | 64 | 81 | 76 |
ハンドル長さ(mm) | 40 | 40 | 45 | 45 |
ベアリング数BB/ローラ― | 12/1 | 10/1 | 12/1 | 10/1 |
なんとなく同じぐらいのスペックだろうなと思っていたら細かい所は違っていました。
先に共通している所を整理していくと自重は共通ですね。なんとなくイメージでセルテートの方が軽いのかな?と思っていたので個人的には意外な所でした。ハンドル長さも共通でノーマル(ローギア)モデルは40mm、ハイギアモデルは45mmとなっています。
ベアリング数についてはステラの方が当然多いのですが、後から追加できる部分でもあるのでここは正直そんなに気にするポイントでもないでしょう。
気にするべき部分はギア比と最大巻上長ですね。
シマノの方がノーマルギア・ハイギアともにダイワよりもギア比が高いです。ギア比が高いということは当然最大巻上長もシマノの方が長くなります。
ダイワとシマノでその差は5cm(ノーマル・ハイギア共通)
プラグ1個分くらいの差は出るので2社のリールをどちらも使う方は同じ番手でもシマノ・ダイワで若干のスピード差があるということは覚えておいた方が良さそうですね。
金額について
機種名 | 22ステラ C2000S | 24セルテート FC LT2000S-P | 22ステラ C2000SHG | 24セルテート FC LT2000S-H |
本体価格 | 92,700円 | 54,600円 | 92,700円 | 54,600円 |
amazon参考価格 | 68,380円(2024/6月現在) | 45,029円(2024/6月現在) | 70,157円(2024/6月現在) | 43,719円(2024/6月現在) |
金額は結構差があり、amazon価格で比較すると大体23,000~26,000円ぐらいの差があります。
ここは各々の予算と相談にはなりますが、他にも欲しいものがある場合はコストを抑えられるセルテートを選択するものありでしょう。
22ステラを買うべき人
ポイント
- シマノ派
- ただ巻きがメイン
- 密巻きに抵抗がない方
元々シマノのリールを使っていた方で密巻きに抵抗感がない方は22ステラを選ぶのが良いでしょう。
なんやかんや色々言われている密巻きですが、私は特にトラブルは起こったことはありません。
使ったラインは4lbのナイロンと0.18号のPEになります。PEに関してはスプールに下巻きをした状態から巻いてましたがそれでもトラブルは起こりませんでした。
個人的には密巻きに関してはそこまで気にする必要は無いと思いますね。
22ステラの魅力はもちろん高耐久・高剛性の所もですがただ巻きの安定感にもあります。リーリング時には慣性が働き安定したスピードで巻き続けることが可能です。
エリアトラウトのようなただ巻きの安定感が釣果に直結するような釣りには最高のリールになります!
24セルテートを買うべき人
ポイント
- ダイワ派
- リールアクションを使うことが多めの方
- 密巻きに抵抗がある方
ダイワ派であればセルテートを選ぶ方が多いと思います。
前作の19セルテートもかなり良かったですが、リールの巻き心地やバランスなどは19セルテートよりも良くなっていますね。
そして19セルテートよりも低慣性になったことでリーリングのアクションの変化がより繊細にできるようになりました。
ストップ&ゴーを良く使用する方や超低速域でのデッドスローリトリーブを多用する方はセルテートの方が向いているでしょう。
ただ巻きももちろんできますが、ある程度慣性で回るステラに対してセルテートは自力で回す感が強いです。そこまで大きな差はつきませんが、ただ巻きの安定感はそのアングラーの力量に多少は左右されると思います。
そして、どうしてもシマノの密巻きが受け入れられない方もセルテートが候補となるでしょう。
巻き心地はシマノとダイワで若干は違うかもしれませんが、密巻きに比べると違和感は小さく済むと思います。
ただし、オーバーパワー感は否めないのでそこは覚悟の上で使いましょう笑(デカいのが掛かった時の安心感はかなりありますが)
状況や自分にあったリールの選択を!
今回はエリアトラウトで使用する場合どちらのリールが良いかという点で比較をしてきました。それぞれメリット・デメリットがあり向いている釣りもあれば向いていない釣りも勿論あると思います。
ステラとセルテートの比較をしてみましたが個人的な意見を書くのであれば重めのスプーンを使ってスプーニングを多用するのであればステラ、汎用的な運用をするのであればセルテートといった所でしょうか?
巻きに関するコンセプトが違うので人によってあうあわないは出てくるでしょう。
ただ、どちらもリールも良いリールであることは間違いありません。
迷っている方はこの記事を参考に考えてみてはいかがでしょうか?